今年の有馬記念、僕も出走する事になりました

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昔から馬が好きだった。

馬を見るたび、熱い気持ちが僕の胸を躍らせた。

 

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乗馬した時も、

 

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競馬で難しいレースを見事的中させた時も、どこか物足りなさを感じていた。

根本的に間違っている気がする。

確かに馬は好きだが、ただ好きなだけか?

お前が本当にやりたい事は何だ?

三日三晩、己にひたすら問いかけた。

そしてようやく、ひとつの答えに辿り着いた。

それは自分自身が、

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そして俺はついに今年、有馬記念へ出場する事に。

 

いや〜〜〜〜〜

めでたい。

 

「不可能」、「アホやろ」と言われ続け8年。

JRAにお願いし続けた甲斐がありました。

自分でも無理だと思ってたんで、諦めないことの大切さを学びました。

 

2020年はクロノジェネシスが2500mを2分35秒で走り切ったわけですけども、僕は人間なのでそんなタイムが出せるわけもなく。

練習では31分17秒という残念な結果に。

しかし本番ではどうなるかわからないのが有馬記念の面白い所ですからね。

自分で言うのもアレですけど、期待して良いんじゃないでしょうか。

 

問題は誰に騎手をやって貰うかって話なんですけど(要するに僕の上に乗ってムチを叩く人)、すすきののSMクラブにいる藤井さんという女性がスケジュール空いてるとの事で、その方にお願いしました。

これはもう勝ちでしょう。

今回のレース、色んな意味で堅いレースになるんじゃないでしょうか。

僕のウマ息子は色んな意味で差し馬ですよーってね!

藤井さんに叩かれちゃ、色んな意味でゴールまでのタイムが縮まっちゃいますよーってな感じでね!(あまりにも最低なコメントだったのでへずまりゅうが言ったことにして下さい)

 

僕は③番ですね。かなり良いですよ。

③-①-⑧の3連単で良いんじゃないでしょうか。「サイヤ」という語呂合わせでね。

というのは冗談で、僕の有馬記念予想発表していいですか?

 

1着 リボルバーズマルタニ

2着 クロノジェネシス

3着 ステラヴェローチェ

4着 エフフォーリア

 

こんな感じじゃないですかね。

12月26日、貴方は"衝撃"を見届ける。

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終わり

コロナワクチンの副反応でゴリラになりました

もうニュースで知っている方がほとんどだと思いますが、改めてこちらのブログで報告致します。

2021年8月4日、新型コロナウイルスワクチンの予防接種に行った際、副反応でゴリラになってしまいました。

国内でこのような副反応が出るのは初めての事らしく、保健所の方も政府の方々も驚きの色が隠せないようです。

自分自身も、まさかゴリラになるとは微塵も思っていなかった為未だに信じられません。

 

しかし、鏡を見るたびに辛い現実を突きつけられ、今も正直元気は無いです。

 

今後、もし僕と同じようにゴリラになってしまった方が現れた時の為に、色々書いていこうと思います。少しでもお役に立てればなと思います。

 

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(信じられないと思いますがこれ僕です)

あれは...暑い日差しが照りつける午後2時の事でした。一本の注射で僕の人生は狂ったのです。

 

 

〈第1章〉予防接種のゴリ押し

 

母「いや〜、参ったわ。熱出たからPCR検査受けたんだけど、コロナだった。体だるいわ。しばらくはウチに来るんじゃないよ」

俺「マジか。とりあえず今年のお盆は俺1人で墓参り行ってくるよ」

母「アンタも早いうちにワクチン打っといた方がいいよ」

俺「えー、怖いしダルいんだよなー」

母「感染してからじゃ遅いんだからね」

俺「ったく。わかったよ。行ってくる」

 

〈第2章〉 注射なんてもう懲りゴリ

 

俺「ぎゃー!」

保健所「成人男性がそんな大袈裟な。これでワクチン接種終わりになります」

俺「あ...ありがとうございました」

 

俺「いやー、これでひとまず安心出来るな。さて、帰ろ帰ろ。帰りにバナナでも買おうかな。ん?俺バナナなんて好きだったっけ?まぁいいや」

近所の子供「ママー、見てー!あそこに四足歩行で歩いてる男の人いるー!」

俺「ん?四足歩行?はっ!俺...いつの間にこんな歩き方を...」

 

〈最終章〉 五里霧中(ゴリむちゅう)

俺「母ちゃん!大変だ!なんか俺、変なんだ!」

母「アンタは元から変じゃない。戦闘服なんてさっさと脱ぎなさいよ。R藤本の二番煎じよ」

俺「違うんだ!なんか、ワクチンの副反応でゴリラみたいになったんだ!どうすればいい!?」

母「はぁ?どういう意味よ。母はゴホゴホ、子はウホウホって、丸谷家終わりじゃない」

 

で、現在に至ります。解決策など未だ見つかっていませんが、僕と同じ症状の人がもしこの世にいるのなら、この事を伝えたいです。

 

「君は1人じゃない」

 

相変わらず後半は雑に終わるブログで申し訳ないウホ

天井裏に棲みつく者

 

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高校卒業して間もなく、俺は一人暮らしを始めることに。

しかし、貯金なんて1円も無かった俺はとにかく安い物件を探していた。

すると一件だけ、気になる物件があった。

駅から近く、日当たりも良い。見た目も悪くない。おまけに駐車場まで付いてる。

 

「ここだけやたら安いと思うんですけど、何か理由があるんですか?」

すると不動産屋はこう言った。

「詳しい話は僕もよくわからないのですが、入居したお客様みんな、1ヶ月以内に引っ越しをされます」

「なにか霊的なものでしょうか....?」

「それがですね、この部屋で人が亡くなったとかって話は無いんですよ。この物件が気になるようでしたら大家さんに電話して聞いてみますか?」

 

とにかく安く済ませたかったので、お願いする事に。すると後日、大家の方から俺の携帯に電話がかかって来た。

 

「もしもし、丸谷さんですか?」

「はい」

「ウチのアパートなんですけどね、人が死んだって事も無いし、霊を見たっていう話も無いんですけど、一つ問題がありましてね。時々天井裏から足音が聞こえるらしくて」

「足音?動物とかでは無いんですか?」

「確認してみたんですけど、何も居ませんでした。そんなに大きな音じゃないんですけど、やっぱ気になる方が多いみたいで」

「そうでしたか。けど確か、2階は2部屋ありましたよね?201号室の人は平気なんでしょうか?」

「それがですね、201号室に住んでる女性は一度も足音を聞いた事が無いと言っていました」

「変ですね。天井裏から鳴ってるなら、その人も聞こえてるはずなのに。その方はどれくらい住んでるんですか?」

「約1年ほどですね」

「そうですか。まぁ、隣人には聞こえてないくらいの小さな足音なら我慢出来る思います。3階があるアパートだと思い込めば。202号室、契約しても良いですか?」

「ありがとうございます。もし何かありましたら、アパートの目の前に私の家がありますのでいつでも来て下さい」

「わかりました。ありがとうございます」

 

優しい大家で良かった。

そんなこんなで、俺はその部屋に住む事になった。引っ越して来て1週間ほどは何事もなく快適な生活が出来ていたのだが、ある日の夜、例の足音が聞こえて来た。

 

ミシ.....ミシ.....ミシ......

 

身構えてはいたが、実際に足音を聞いてみると確かに不気味だ。明らかに小動物の足音ではなく、人間の足音のように聞こえる。

天井裏を確認する勇気も無い。

するとその足音は15分ほどで消えた。

 

それから、足音は3日に1回くらいのペースで聞こえて来た。しかし俺はある事に気づく。

足音の鳴る時間帯はいつもランダムだが、必ず夜だという事。

それ以外の共通点が無いか探してみた。

 

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2週間ほど過ごしてもう一つ、足音の発生条件がわかった。 

足音は、201号室の排気口から湯気が出てる時に鳴る。

 

俺は嫌な予感がした。

 

次の日の夜、また足音が鳴り始めた。窓の外を確認してみると、やはり201号室の排気口から湯気が出ている。

俺は勇気を振り絞って、懐中電灯を持ち天井裏を覗いて見た。するとそこには、

 

 

 

不敵な笑みを浮かべながら201号室を覗く大家が居た。

 

隣人が女性であること。

大家がアパートの目の前に住んでいること。

そして、隣人が一度も足音を聞いた事が無いと言っていた理由。

点と点が繋がり、全てを理解した。

 

大家は201号室の女性がシャワーを浴び始めた瞬間、天井裏に忍び込んで浴室を覗いていた。

そして隣人の女性はシャワー音で足音に気づかなかったのだろう。

 

俺は警察に通報し、大家は容疑を認めた。

 

 

 

あなたがシャワーを浴びてる時、誰かの視線を感じる事はありませんか?

そんな時は天井を見てみて下さい。

誰かがあなたのことを見つめているかもしれません。

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呪術高専札幌校を退学した話

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入学初日の時の写真

普通、入学初日といえば誰しもキラキラとした表情を浮かべているものである。

だが、ここに不安げな顔をした1人の青年がいた。

そう。この俺リボルバーズ丸谷だ。

 

呪術高専は俺の術式を見た瞬間、即合格にしてくれた。あの五条先生も、「君の術式、面白いねぇ」と言ってくれた。

ハッキリ言って、俺は相当強い。

不意打ちで良いならあの五条先生もギリ倒せるレベルである。

 

だが俺は自分の術式をあまり気に入っていない。

なぜなら俺の術式は、呪力を肛門から発生させるからだ。究極にダサい。アルティメットダサ丸なのだ。(ダサ丸の丸は丸谷の丸です)

 

詳しく説明すると、

ガス(屁)に呪力を込め、吸った者の体内から徐々に身体を腐らすといったものである。

これは鼻や口を持たない呪霊にも通用する。

狗巻の(俺の方が先輩なので呼び捨て)術式は耳を呪力で塞げば済むが、俺の技はそうはいかない。人も呪霊も、大概の生物は必ず呼吸をしている。息が切れた時が奴らの最期と言うわけだ。

 

仮に呼吸をしない呪霊が現れたとしても、毛穴ほどの穴があれば俺の術式は通用する。

洗顔フォームみたいな事を言うが、洗練されたキメ細やかな俺の屁が毛穴の奥の奥まで浸透するからだ。

 

そして、俺の「透屁腐術(とうひふじゅつ)」は音を立てる事なく奴らを仕留める。要はすかしっ屁だ。これの難点は相手に出来るだけ近づかなければならない事だ。

一方、音は出てしまうが広範囲の相手を仕留める「爆屁(ばっぴ)」はかなり使いやすい。

ただ、名前も含め何もかもがダサい。

 

ちなみに俺の決め台詞である「屁加減はしねぇぜ」も相当ダサいのであまり言いたく無い。

 

そんなこんなで、術式を発動するたびにクスクス笑われるので自主退学した。

 

P.S.最終回のネタバレをしますと、両面宿儺は僕の屁で倒します。

教習車で勝手に日本一周した話

 

高校卒業直後、車の免許を取得しに自動車教習所に通い始めた頃の話です。

僕の担当の先生が藤川先生という女の先生だったんですけど、めちゃくちゃ嫌な先生だったんですよね。口癖が、「ちょっとちょっと。そんな事も出来ないんだったら息を引き取った方がいいわよ」でした。

 

ここで喧嘩をしてしまえば卒業するまでめちゃくちゃ気まずいドライブになってしまうと思い、逆に仲良くする事にしました。

しかし、仲良くなるにはイマイチ時間が足りません。

 

そこで僕は、先生が来る前に助手席のブレーキを勝手に外し、教習車で日本を一周するという暴挙に出ました。「暴挙」という言葉の見本です。

 

作戦決行の日、何も知らない藤川先生はアホ面を下げいつものように「はい、じゃあ今日もよろしくね。出来無さ杉君」と言いました。

茹でタコのような顔色&般若のような形相で僕はハンドルを握ります。

今に見てろ。仮免すら受かってないド初心者の俺が運転する日本一周旅行をとくと堪能しろ。

 

本来、教習所内でS字クランクをやる予定だったのにも関わらず僕はアクセル全開で道路を飛び出しました。

「ちょっとちょっと!何やってんの!あれ!?ブレーキが無い!どういう事!?」

大慌てで僕の肩を揺する藤川先生。

 

「先生、これから日本を一周します」

「は!?何それ!聞いてないんだけど!」

「ブレーキは貴方の実家に送ってあります」

「その行為の意味は何!!!」

 

高速道路に乗り込む俺。

先生「合流、気をつけてよ」

俺「心配してくれるんですね」

先生「自分の身の危険を心配してんのよ」

俺「ふん、可愛くねー女...」

先生「そのセリフ、リアルで聞くとめちゃくちゃキショいわね」

 

まぁ、こんな感じでなんやかんやあって日本一周しましたね。ええ。オチ考えてませんでした。どうしようかな。

 

藤川先生が、今の嫁です。

これでいきましょう。

 

日本一周終わったあとも、藤川先生は今も相変わらず助手席に乗っています。

あの時外したブレーキはリングに形を変え、彼女の薬指にあります。

オーキド博士と肉体関係を持った時の話

オーキド博士「そこに三匹のポケモンがおるじゃろう」

オーキド博士「その三匹のポケモンは完全に無視して、ワシの事だけ見てれば良い」

そう言うと博士は熱い眼差しで俺を見つめ、唇を奪った。

俺「んっ...」

1...2の...ポカン!

俺と博士は「りせい」をわすれた。

そして、

あたらしく「かたくなる」をおぼえた。

 

ベッドに押し倒される俺。

博士のポケットからギンギンになったモンスターがはみ出ているのを見て、身体が熱くなった。

 

オーキド博士「おや?おぬし、ワシのタマタマを見て体が火照ってるぞ。おぬしは炎タイプか」

俺「もう...ばか....」

再び唇を奪われる俺。まるでベロリンガのように舌を絡めてくるオーキド博士

 

1...2の...ポカン!

オーキド博士は「じぶんのたちば」をわすれた。

そして、

あたらしく「あなをほる」をおぼえた。

 

オーキド「ゆくぞ。おじさんの金の玉、くれてやるわい」

俺「あの...」

オーキド「ん?どうしたんじゃ?」

俺「こういうの初めてで...その、痛いんじゃないかって...」

オーキド「なんじゃ、そういう事か。まずは緊張をほぐすところからじゃな」

 

そう言うと、オーキド博士はベッドの下から大人のオモチャを取り出した。

オーキド「これを使えば力が抜けるじゃろう」

俺「かがくの ちからって すげー!!!」

オーキド「今度こそゆくぞ」

 

1...2の...ポカン!

オーキド博士と俺は「じかん」をわすれた。

そして、

あたらしく「みだれづき」をおぼえた。

 

オーキド博士「まだまだ、これからじゃわい」

 

オーキド博士は「かみつく」をおぼえた。

オーキド博士は「したでなめる」をおぼえた。

オーキド博士は「おしおき」をおぼえた。

オーキド博士は「きあいだめ」をおぼえた。

 

きゅうしょに あたった。

こうかはばつぐんだ。

 

オーキド博士「ゆくぞっ!だいばくはつじゃ!いや、タネマシンガンじゃ!!!!!!!」

 

俺は「のみこむ」をおぼえた。

 

俺「はぁ...はぁ...」

 

俺とオーキド博士は、目の前がまっくらになった。

 

俺「....オーキド博士

オーキド博士「どうしたんじゃ?」

俺「....やっぱなんでもない」

好きという感情をグッとこらえた。

なぜならオーキド博士には奥さんがいるから。

人のものをとったらどろぼう!

 

次の日、俺はマサラタウンに背を向けた。

どんなに切ない思い出でも、きっと全て経験値になる。オーキドと過ごした日々は決して忘れない。

流れる涙を袖で拭い、そっとレポートに書き込んだ。

 

〜終〜

あの日、俺の馬が見た物

高校を卒業して間もなく、俺は世界を旅する冒険家になった。そこで出会った一頭の馬。奴の名はウマウーマ・ウーママ。今回はそのウーママとの思い出をここに記そうと思う。

 

サバンナで、身体の至る所に傷を負っていたウーママを俺は放っておけず、日本に連れ帰ることにした。

しかし、持ち家の無い俺は自宅で飼うことが認められず、競走馬として引き取られる事になった。別れ際のウーママの寂しそうな顔を見たあの日、俺は騎手になる事を誓った。

 

次の年、俺は見事騎手となり競走馬に跨がる事が認められた。1年ぶりにウーママと再会。

しかしウーママは結構な年齢で、競走馬として活躍出来るのは今年で最後だった。

一度で良いから、何とか優勝させてやりたい。

周りに比べ圧倒的に経験値の少ない俺とウーママが1着を取るということは、そう容易い事ではなかった。

 

数ヶ月経ち、レースを重ねるごとに現実を思い知らされる。1着どころか、5着以内に入る事さえ出来なかった。

昼間のように明るい月光を放つ夜、俺はウーママにこう言った。

「なぁ、お前は何かに勝った事、1度でもあるか?俺は無い。何となく始めた冒険家というのも名ばかりで、何も考えずただフラフラしてただけだ。得たものなんて、お前との出会いだけだよ」

 

ウーママはただコチラをじっと見つめていた。

「ウーママ。次が俺たちにとって最後のレースだ。俺らに賭けてくれる奴なんて居ないだろうが、最後に一泡吹かせてやろうぜ」

そう。次のアナル記念が俺たちにとっての最終レースだった。もうチャンスは無い。どうしても先頭の景色って奴をウーママに見せてやりたかった。

 

それから1ヶ月、とうとうアナル記念当日を迎えた。どことなく、ウーママの目つきがいつもと違う気がする。やけに落ち着いたまま静かにゲートイン。

 

「さぁ〜!間もなくアナル記念、レースが始まります!」

 

俺はウーママとの出会いを思い出していた。

ウーママはただジッと前を見つめている。

次の瞬間、一斉にゲートがオープンした。

 

「さぁ〜!始まりましたアナル記念!まず先頭に出たのはキンタマウンコ!」

 

俺達は今日も後方に居た。

「なぁ、ウーママ聞こえるか。この前、得たものはお前との出会いだけだって言ったけど、訂正するよ。お前は俺に騎手としての夢を与えてくれた。生きる喜びを与えてくれた。ありがとうな」

俺は今回のレースも、半ば既に諦めていた。

 

しかしレース後半に差し掛かった次の瞬間、感じたことの無い風を全身に浴びた。まるでターボがかかったように前へ躍り出る。

 

「おおーっと!後方からウーママが出てきました!何という事でしょう!凄まじいスピードです!どんどん抜かしていきます!」

 

ゴール5m手前、ついに1着に。

 

「今、ゴール致しました!1着はウマウーマ・ウーママです!誰がこの結末を予想したでしょう!」

 

俺は頭が真っ白になりながらも、何度もガッツポーズをした。

そこへ、数人の係員が俺たちの元へやってきた。

「丸谷さん、申し上げにくいのですが今回のレース、失格です」

急な展開に、再び頭の中が真っ白になる。

「はい....?どうしてですか....?俺達は正々堂々戦いましたよね...?」

 

「あなたが乗ってるその馬、シマウマだからです」

たしかに言われてみると、黒と白の縞模様がある。今まで全く気が付かなかった。気にした事も無かった。そういうデザインの馬なんだと思っていた。何か、急に冷めた。

 

出会った当初、身体の至る所に傷を負っていたのは恐らくライオンに襲われたからだろう。よく考えるとサバンナにいるのは大概シマウマだ。点と点が繋がって行く度に、段々怖くなっていった。

 

「シマウマだけに、ここで白黒付けよう。ウーママ、お前はシマウマなのか?答えろ」

「自分、シマウマですよ」

 

ウーママはシマウマのくせに、当たり前のように返事をした。

俺と係員は驚きのあまり声が出せない。

そのまま無言でウーママとは別れ、今に至る。

恐らくあのシマウマはサバンナに戻った事だろう。

 

このブログを以前から読んでいる方はもう知ってると思いますけど、この嘘松ブログ、後半になればなるほど雑になってきますからね。

次から直します。では。