生まれてすぐ山に捨てられた話

僕には兄がいまして、2人兄弟なんですよ。

親的には男の子1人、女の子1人が良かったみたいなんですけど、2人目に生まれてきた僕が男の子だとわかった瞬間「ダブったな」と言い、山に捨てやがったんですよ。プロ野球カードみたいな扱いです。

 

4歳くらいまで山で生活してました。

生まれて一番最初に目にした石を親だと思い、生活してました。(基本その石に腰掛けてたけど)

 

正直、自ら命を絶つ勇気が無いから生きてるだけで、いつ死んでもいいみたいな心構えでした。なのでキノコ類も毒とか気にせず、見つけ次第全部食ってました。

おかげで、山に住んでるリスやキツネ達から「あいつはマジでヤバイ」みたいな事をよく言われてました。そして気づけば僕は山のボスに。

 

山で暮し始めて3年くらい経ったある日、山の奥から超デカイ熊が現れたんですよ。この辺の食べ物を全部よこせと言ってくるので僕と争いになり、殺し合いが始まりました。

 

3歳の僕とクマの戦闘力はほぼ同じで、両者一歩も譲らない激しい戦いが丸々2日かかりました。

このまま殺し合いを続けてても決着が着かないという事で、ジャンケンで勝者を決める事に。

 

僕はジャンケン対決が決まった時、すでに勝利を確信していました。なぜなら相手は熊なので出せるのはパーかグーだけだからです。要するに相手はチョキを出せないので、こっちがパーを出し続けていればいつか勝てるという事です。

 

最初はグー、ジャンケンポイ!!!!!

 

僕 パー

熊 チョキ

 

終わりました。まさか熊の手先がこんな器用だと思いませんでした。

結果、僕の周りにある食べ物は全て奪われ、僕と共存していた鹿やリス達からも信頼を失いました。

 

鹿「アイツは熊にジャンケンで負けた男」

リス「Twitterも最近面白くない」

タヌキ「R藤本にブロックされてるらしい」

 

関係ないTwitterの事まで、散々悪口を言われました。けど仕方ありません。僕が熊に負けたのは事実です。

 

このまま山に居続けるのはもう不可能だと思い、山を降りました。

 

そこから普通に就職し、現在に至ります。

未だにプライベートでは四足歩行のクセが抜けませんが、現代(いま)を必死に生きてます。

 

そしてこれからも熊と親に復讐する事を胸に誓い、生きて行きたいと思います。